成城木下病院
医療法人社団九折会 成城木下病院
東京都世田谷区成城6−13−20 Tel. 03−3482−1702
乳腺科
 

乳がんは増えている?

近年の生活環境、食生活の欧米化などにより、わが国の乳がんは急激に増えています。
2004年の乳がん患者は約4万人で、女性のがん罹患数では乳がんがトップです。患者の3割が再発(転移)し、残念ながら1年間に約1万人が乳がんによって死亡しています。壮年期(30〜64歳代)の女性のがんによる死亡原因のトップでもあります。



どんな人が乳がんになりやすいの?

乳腺科 乳がんには女性ホルモン(エストロゲン)が関わっています。エストロゲンが分泌される期間が長いと乳がんのリスクが高まります。現代女性のライフスタイルや食生活により、
以前と比べるとリスクが高い人が増えています。
・ 初潮年齢の低下(11歳以下)や
  閉経年齢の上昇(55歳以上)
・ 未婚(30歳以上)や出産未経験者、
  初産年齢が30歳以上
・ 肥満または閉経後の肥満
・ 長期間のホルモン補充療法
・ 血縁関係に乳がん患者がいる場合


どんな症状からはじまるの?

・ 乳房のしこり
・ 皮膚のひきつれ、陥没、えくぼ
・ 乳房の分泌物(血性が多い)
・ 乳房に痛みや張りが持続する
・ 皮膚にかゆみやただれがある



どうして乳がん検診をした方がいいの?

欧米の乳がん患者も年々増え続けていますが、1990年以降、20%〜30%の乳がんの死亡率の低下が見られています。この原因として、適切な治療方法が行われるようになったことのほかに、マンモグラフィーによる乳癌検診が普及したことによって、早期乳癌が増加したことがあげられています。欧米の乳がん検診受診率は全体の70%〜80%に達していますが、わが国の受診率は12%前後でまだまだ低いと言えます。そこで、わが国でも2004年より、乳がんを早期発見し、乳がん死亡数を低下させることを目標として、今まで50歳以上だったマンモグラフィー検診を40歳代へ年齢を引き下げたのです。


マンモグラフィーと超音波検査どう違うの?

マンモグラフィーマンモグラフィーは乳房専用のX線撮影装置を使った検査です。アクリルの圧迫板で、乳房を片方ずつ挟みこんで、縦横の2方向から撮影します。超音波検査は、乳房に超音波をあて、反射してくる音の波(エコー)を画像化し、その様子を見る検査です。横になり、乳房にゼリーをぬってから乳房の上で超音波を出す機械を動かします。

欧米でも日本でも乳がんの早期発見のための検診は今のところ、マンモグラフィーが有効とされています。それは、マンモグラフィーでは超音波で発見できない小さなしこりや乳がんの初期症状である「微細な石灰化」がとらえることができ、超早期に発見することができるところにあります。ただし、マンモグラフィーでは20歳代〜30歳代の活性化し発達した乳腺は白っぽく写ってしまうことにより、腫瘍が見つけにくいともいわれています。また、少ない放射線量ではっきり写すため、乳房を圧迫してできるだけ引き伸ばすため、乳房をはさむときは痛いのです。そのため、超音波検査は、今のところ、時と場合により(患者年齢や乳房の状態などにより)補助診断として利用することがすすめられます。


検査はどのようにすすめられるの?
当院では、世田谷区の検診(40歳以上年に2回)のほかに、一般の方の乳がん検診も行っています。まずは、乳がん検診希望として産婦人科を受診していただきます。問診表に記入し、医師の触診を受け、マンモグラフィー、あるいは、時と場合により医師の判断で、超音波検査を行います。(超音波検査はすぐに検査が受けられない場合もあります。)
世田谷区の検診は1ヶ月程度で、一般の検査結果は1週間程度で結果がでます。結果で、精査が必要な場合は、乳腺外科外来(週2回)で、乳腺の専門の医師に診察を受けます。



乳がん検診はどのくらいの頻度ですればいいの?
わが国では40歳以上で2年に一回の乳がん検診をすすめています。ただし、2年前にマンモグラフィー検査を受けたにもかかわらず、乳がんが発見されることもあります。リスクの高い人や、前回の検査で少しでも異常を認めた人は、検査の間隔を狭めて検査を行うこともあります。また、検査を受けっぱなしではなく、月に一度の自己検診もあわせて行うことをおすすめします。閉経前の人は月経直後、閉経後の人は月に一度(自分で決めて)
乳房を少し伸ばした状態で、まんべんなく放射線上に触っていきます。初めの頃は、どこがしこりで乳腺なのかわからなくとも、自己検診をしていくうちに、普段と違った「しこり」を触れることがあります。

 
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